モミ                     2015.12.6   


学校の裏山、焼杉山へと続く尾根道にそびえているモミ(樅)の木です。大原を取り囲む山々は戦後に植林されたスギやヒノキが利用されることなく茂っていますが、あちこちで数は少ないのですがモミにも出会えます。大木のそばには小さなモミの芽生えを見つけることができ、しっかり次の世代が育っています。ちいさな葉先は2つに分かれ、さわると痛いのがモミです。
ヨーロッパのクリスマスツリーにはもっと寒い地方に生えるドイツトウヒの木が普通で、モミが使われることは少ないそうです。

   仰木峠(おおぎとうげ)            2015.11.10   



大原と滋賀県の仰木を結ぶ峠を見に行ってきました。子どもたちと山登りを約束していてなかなか天候などで行けなかったのです。峠まで登れば琵琶湖が見えるはずと、 途中にシカの骨を拾ったり、黄色くなった木々をあちこちで見つけたりしながら、元気に登っていきました。
暗い杉木立を抜けて、向こうに琵琶湖が見えると子どもたちはすごいと走り出していきました。

   カツラ                   2015.11.6   


校庭の南の端、道路わきにそびえているカツラ(桂)の木です。丸いハート形の葉が黄色くなって散り始めると とてもいいにおいがあたりに広がります。子どもたちと観察に出かける途中にみんなで調べました。落ち葉だけが飴の甘いにおいがします。落ち葉の裏に光っている粒がたくさんあると見つけてくれました、においのもとはこれなのでしょうか。

   ポップコーン                2015.9.1   


学校農園に4年生は夏野菜をいろいろ植えて観察しています。トウモロコシも子どもたちの希望でゆでる種類ではなく、ポップコーンのたねを蒔きました。めしべのひげの色に2種類あったのはなぜでしょう。みんなでここに花粉をつけました。採れた実は乾かしてからフライパンで炒ってはじけさせましたが、乾燥が十分でなかったためか はじけないのがたくさんできてしまいました。それでもポリポリおいしく食べました。

   オオルリソウ                2015.8.3   


日当たりのいい戸寺町の畑のあぜに咲いていました。キュウリグサより少し大きく、青い4mmくらいのちいさな花が連なって先が巻いています。 草丈は30cmくらい。初めてなので図鑑をいくつも調べました。こんなきれいな野生の花が大原の畑のそばに咲いているのです。

   ヒヨドリ                  2015.7.15   


夏の昆虫を調べに行く途中です。防鳥ネットにからまって動けなくなっているヒヨドリを助けました。
ヒヨドリはなかなか利口な鳥ですが、トマトやキュウリをつついて食べてしまう困ったこともします。からまったネットをハサミで切って助けてやる途中も、おとなしくしなさいと言いつけても、くちばしで指をかみに来ました。空へ放す前には記念撮影させてもらいました。

   オオケマイマイ               2015.7.8   


学校農園へ行く途中のネムノキを観察しているとき、4年生が見つけました。
殻のまわりに毛の生えているカタツムリ、探してみると他にも見つけることができました。あまり見つけられない数の少ないカタツムリです。夏休みまでは教室で飼って観察します。

   ジャガイモ                 2015.5.8   


学校農園のジャガイモに花が咲きました。品種は「アンデス」です。イモだけで増えると、同じ遺伝子ばかりで農作物としては性質のそろったものができます。でも、病気や気候の変動などには弱くなります。花が咲いても種子ができることはめったにありませんが、あたらしい品種ができるチャンスです。

   シキミの花                 2015.4.27   


高野川沿いの畑のそばです。うすいクリーム色の花が背の高さにいっぱい咲いていました。やさしい香りの花です。
樒は仏事に使いますが、花を見る機会はありませんでした。実だけでなく植物全体に毒があるとのこと、昔は土葬であったので
けものに荒らされないように使われたとの説があります。

   地球のかけら                2015.3.16   


私たちの大原を作っているのはどんな物質なのか、周囲の山から運ばれてきた川原の石を調べてみました。多かったのはチャートと泥岩。
これらは深い海の底にたまったものから できています。地下深くでマグマがゆっくり冷えてできた 花こう岩も少し見つかりました。
はるか大昔の大原で起こったできごとを伝えてくれる手紙です。

   ホオノキの葉                2015.3.3   


焼杉山をめざして登っていく途中にいろんな落ち葉がありました。ホオの大きな葉を見つけたのはずいぶん登ったところです。
大きな葉は目を開けてお面にできるくらいの大きさです。顔に近づけると香ばしい良いにおいの葉です。朴葉みそなどに使われるのがよくわかります。

   もっと大きな雲               2015.2.18   


水蒸気が冷やされて水に戻ることで湯気や雲ができることを学びました。ビーカーでつくった雲ではちょっと小さいので、
もっと大きな雲をつくろうと大きなビニル袋でやってみました。みんなのタイミングが合わず、期待したような形には難しく何度もやり直しました。

   フィールドサイン              2015.2.4   


大原で見かけるけものの足跡やふん、歩き方の違いを学んでから、雪の上に残された動物たちのようすを調べにいきました。
見つけたのはたくさんのシカの足跡とふん。夜の間に群れで雪におおわれた畑にやってきているようすがわかります。イノシシやタヌキ、大きなイヌの足跡も見つけてくれました。