セイタカアワダチソウ             2010.11.26     


昔、ススキの野原に侵入して大きく広がった時期がありました。現在ではススキなどが勢力を盛り返してセイタカアワダチソウを
見ることが少なくなりました。土の中に他の植物の成長を妨げる物質を出していたのですが、それが自身の成長をも妨げることが
起こっているそうです。葉にとまっていたのはベニシジミです。   

   ソバ                    2010.10.22     


みんなでクヌギの苗を植えた 桜井の堰堤近くに咲いていたソバの花です。野生とは思えないので、どこかの畑から種子がこぼれて
きたのでしょうか。いま大原でソバを栽培している畑は知らないのですが、以前に栽培されていたことがあったのでしょう。
野草のミゾソバのピンク色の花とまた違って、ソバの白い花もとてもきれいです。  

   カルガモ                   2010.10.8     


元井出橋の南、記念病院の前あたりに カルガモが7羽来ていました。このあたりにはいろんな水鳥がやってきます、川底が整備
されてしまって水草はないようなので食事はできなかったようです。ちいさな堰堤を登ろう
としてましたが、流れに負けて上がれませんでした。
他のカモと違い雄も雌と同じ色です。黒いくちばしの先だけ黄色で、白い顔の目のところに
黒い線があります。カルガモは渡りをしないので 日本で1年中見られます。   

   ツルボ                    2010.10.6     


学校の川向こう、和田橋の近くに咲いていました。薄紫のちいさな花が花火のように咲いてみごとです。
よく見かける同じユリ科のヤブランに感じは似ていますが、このツルボの花のほうがずっとはなやかです。
漢字では蔓穂と書きますが、球根がむきやすいのでツルリ坊主から名付けられたとの説もあります。

   クマバチ                    2010.9.12     


バジリコ(バジル)の花にやってきたクマバチです。丸い大きな体に、この小さなはねでよく飛べると感心します。大きな羽音で
こわそうですが、ひとを攻撃してきません。雄バチには針もないのです。近づいて危険なのはスズメバチの仲間です。
枯れ木に穴を開けて、持って帰った花粉と蜜を入れ卵を1つ産むのは他のハナバチの仲間と同じです。

   ウスバキトンボ                 2010.9.10     


1年生が網を持って学校農園でウスバキトンボやイナゴを捕っていました。稲刈り中の田んぼにたくさん飛んでいるのは、イネに
ついていた昆虫が飛び出してくるからなのでしょう。薄い羽根をした黄色のトンボという名前をもらってます。南の国から海を越えて
やってきて、その子どもがさらに大原へと世代をつないで北へ広がっていくそうです。たくさん群れて飛び回っていて、めったに枝先
などには止まらないトンボです

   アマガエル                   2010.7.16     


アマガエルが乗っているのは大きなヒマワリの花です。大原の畑のどこにでも見られるカエルたち。たんぼでは おたまじゃくしが
いっぱい育って、畑で害虫退治に活躍します。こんなにかわいい目をした緑の宝石のようなアマガエルを見つけると子どもたちは
教室で飼いたくなります。元気に育つだけの生きたエサを集めるのはたいへんなのですが。

   ヤブカンゾウ                  2010.7.10     


梅雨の晴れ間に咲き出したヤブカンゾウです。緑の広がる田んぼのあぜにあざやかに咲いています。昔に中国から渡ってきた
植物であることが知られています。ヒガンバナと同じように 種子のできない3倍体だけが広がっているのは、なにかわけが
あるのでしょうか。

   クロアゲハ                  2010.7.9     


4年生が教室で育てていたクロアゲハのさなぎが羽化しました。サンショウの葉についていた幼虫を見つけてきたものです。
子どもたちはトノサマガエルやオオカマキリ、バッタ類、オニヤンマなど近くで見つけた小動物をみんなで育てようと持ってきます。
これなんていう虫?、エサをどうしようか、大きくなったら逃がすところなど、いろいろ相談にきてくれます。

   幼虫の観察と保護活動             2010.6.28     


大原の里にオオムラサキを復活させようと取り組んできました。子どもたちが幼虫やさなぎの観察や保護を担当しています。
植樹したクヌギ林(ドングリ園)がやがて大きくなれば、そこに子どもたちの育てたオオムラサキがたくさん舞うときを期待して。

   コクワガタ                  2010.6.22     


ゲンジをつかまえたと見せにきてくれました。家にやってきたそうです。大原を囲む山々はすっかり針葉樹の植林になっていて、
クヌギなどの雑木林はほとんど見られません。残念ながら、クワガタムシたちが生活しにくい環境になってしまっています。

   カメのおかあさん              2010.5.26     


体育の授業でランニングに出かけた8年生が農道で見つけてきました。大きなイシガメの雌です。体重720g、甲長16cm
このあいだの子ガメのおかあさんかも知れません。また、昨年2年教室で飼っていたのを逃がしてやったイシガメにしては、
ちょっと大きいかなと 子どもたちから情報をもらいました。

   アマサギ                  2010.5.14     


里の駅のそばの田んぼです。水が張られ田植えの終わったところにコサギが30羽ほど来ていました。その群の中に
亜麻色のアマサギも何羽か混じっていました。大原でアマサギを見たのは初めてです。 コサギは冬も日本で過ごす留鳥ですが、
アマサギは子どもを育てるために夏鳥として フィリピンなどの南方から渡ってきます。

   イシガメくん                2010.5.17     


学校の川向こうで3年生がイシガメの子を見つけました。まだ生まれて1ヶ月もたたないと思われます。 大原を流れる高野川の
この場所で、毎年のようにイシガメの子に出会います。きっと産卵にふさわしい環境が守られているのでしょう。
しばらく子どもたちの相手をしてもらった後、みんなで川に戻してやりました。

   ウマノアシガタ                2010.5.6     


野村町から草生町へつづく石垣のところです。キンポウゲ科の花は動物に食べられないように毒をもっています。
金でできたさかずきのようなみごとな花です。よく似ているキツネノボタンには細かい毛がなく、花びらももう少し細身です。

   しぜんたんけん                2010.4.16     


3年生といっしょに、野原の生きものを探そうと網を持って出かけました。網を持ってチョウを追いかけるのは楽しい体験です。
5月になると、モンシロチョウの卵からよう虫へ育てて成虫になるまでの観察をしていきます。

   ハクサンハタザオ                2010.4.10     


学校から石折へ向かう旧道にいっぱい咲いていました。山から出てきた水で ちょっと湿っている崖ぎわです。
白山の名がついていますが、平地にも見られます。遺伝情報の解析で有名になったシロイヌナズナの仲間です。

   ハクセキレイ                  2010.3.19     


春にはいつも運動場に面した生徒の靴箱に営巣するハクセキレイです。いつもは近づくとチッチと警戒の声で鳴いて、ちょっと私と
距離を置くのですが、このときはモデルになってくれました。水辺などで昆虫を食べている セキレイの仲間は長いしっぽを上下に
振るので遠くからでもわかります。

   ツグミ                   2010.2.19     


里の駅近くの畑で、土を掘り返してミミズでも探していたのかな。カメラで大きく撮せるところまで近づいても大丈夫でした。
ツグミは秋から春まで日本で過ごし、暖かくなる頃にはシベリアなどへ旅立ちます。
夏の北の国で子どもを育てるのです。遠くから大原へやってきたお客さまです。
しっかり食べて 遠くまで飛べる体力をつけてもらわなくちゃ。
スズメよりひとまわり大きな体に、眉の白い線と胸の斑点、ちょっと茶色の羽根です。
冬の日本では鳴くことはほとんどなく、口をつぐんでいるからツグミなんだそうです。

   霜                    2010.1.29     


大原の朝、気温は1℃くらいですが オランダミミナグサにきれいな霜が見られました。ヨーロッパからやってきた植物です。
ミミナの名は葉のかたちがネズミの耳に似ているからです。広がったロゼッタ状になって寒さに耐えています。

   春を待つ冬芽たち           2010.1.23     


校庭に植えてある落葉樹の冬芽たちです。サクラ、キリ、サンショウの芽が暖かくなるのを待ちかまえています。