銅鉱山の谷 Coppermines valley
コニストン湖の北にある谷が コッパーマイン谷です。オールドマンとウエザーラム山にはさまれた広い谷間です。文字通り 銅などの鉱石を掘り出していた谷です。「ツバメ号の伝書バト」に描かれている丘陵地帯です。このあたりはいまでも鉱石を運び出しているような所もありました。
この谷の西側に「カンチェンジュンガ」であるオールドマン(The Oldman of Coniston)803mがそびえています。 ひろびろとした谷の真ん中に冷たい谷川が流れています。ひつじがこのあたりのどこにでも放し飼いされていますので、この冷たい川の水は飲むべきではありません。オールドマンの山頂にもひつじが来ていました。
斜面には木がなくて、石がごろごろしているところとシダが生い茂っているところがあります。少し登ると岩ばかりのところに出ます。
このあたりの家はスレート(粘板岩)を重ねて作られています。平たい石を運び出して建築材料として、家の壁だけでなく屋根も石垣も橋も石でつくられています。たくさん重ねて厚い壁にすれば丈夫な家が作れます。 日本では木材がたくさん使えるので木造建築ですが、ここではこのスレートが使われています。どこでも その地方で豊富に使えるものが建築に利用されています。
このあたりから産出したものはスレート以外には 銅、鉛、銀、黒鉛 だそうです。(copper, lead, silver, graphite and slate)
「ツバメ号の伝書バト」にでてくるような水平抗道も見つけました。どんなものなのか ちょっと入って見ましたが、古い廃坑はとても危険です。
壁にふれないように少しだけ入ってみただけで すぐ出てきました。
ディックの見つけたのは黄銅鉱です。これから銅を取り出すには製錬することが必要です。でも、鉄鉱石なら炭と混ぜて還元すれば鉄が得られるのですが 黄銅鉱は化学式ではCuFeS2なので簡単ではないと思います。
金鉱石であればディックの試した方法できっと金が取り出せるのでしょう。