Wroxham駅のホームを降りて線路をくぐり、今夜の宿の確保のために まず旅行案内所へ向かいました。地図のiマークの位置は調べてあったので、案内所はすぐに見つかりました。今夜こそベッドでしっかり眠らなくてはと、案内所のガラス戸を押して入ろうとしました。あれっ、中に人がいるのにドアは押しても開きません。営業は9時からと鍵のかかったドアに書かれてあるのを読まずに入ろうとしたのでした。まだ9時には10分以上ありました。中にいた係の人に横のドアなら開いているよ、と教えてもらいました。あわてものです。
まだ営業時間前だったのですが、カウンターに案内され 気持ちよく用件を聞いていただきました。「今夜の宿、B&Bをお願いします。予約をしていないのですが」 と。そして「Swallows and Amazonsのために」来たことを伝えました。それならホーニング村に泊まるしかないわね、とあちこち電話をして宿を探してもらいました。そして Gable Cottageに泊まれることになりました。藁葺きの民家だそうです。それから、英語が得意でないことがすぐにわかってしまった私のために イラストで地図を書いてもらい、さらにバス停まで送っていただきました。ここで待ってればホーニング村へのバスが来るわよと。
まだ、バスが来るまで少し時間があったので、近くのロイの店に入りました。「六人の探偵たち」にも出てくる店の名前です。きのこのスープや焼き肉のプディングはまだ売っているのでしょうか。ここはとても大きなスーパーマーケットになっていて、いくつもの建物に分かれていました。
昼食分の買い物を終えて、バス停へ戻りました。バス停におられたおばあさんにホーニングまでのバス代をたずねてみました。この人はホーニング村に住んでおられる人で、降りる停留所からB&Bの場所までいっしょに歩きながら話をしました。このあたりに住んでいること、きょうの午後はクルージングに出かけるそうです。
いっしょに歩いてもらい 白鳥亭のそばを通り、Gable Cottageはここだと教えてもらって別れました。 藁葺きで壁の白い家です、外壁に1693とあるのは建てられた年でしょうか。きれいなドアです。
外国で、知らない個人の家を初めて訪問するのはとても緊張します。でもここまで来たからには乗り越えなくてはなりません。初めまして をうまく言えるか何度も練習してから、玄関のドアをノックしました。 少しして ドアが開き、やさしそうなおばさんが出てこられました。この人がmaggieおばさんでした。leonおじさんにも挨拶をして握手です。それから書斎を通り、台所も通りぬけて小さな階段を上がり、2階の部屋へ案内されました。小さい部屋ですが壁が真っ白でとても清潔な感じ。ベッドが2つ、ひとつは窓際にあります。カーテンごしに花の咲く庭が見えます。
朝食メニューの希望を聞かれましたが、何でもかまわないとは言えず、これとこれをお願いしますと伝えました。庭にとてもたくさんの花がありよく手入れされてます。そしてこの家の入り口のやや大きな鍵を渡されました。自由に出入りできるようにですが、私の部屋へ行くには書斎と台所を通り抜けていくのです。信頼されていることにかえって緊張します。ご夫婦がおられない事も多いので、私が出かけるときには忘れずに鍵をかけて行かなくてはと責任もあります。
荷物を置いて、まずホーニング村を歩いてみました。川のそばのはずなのに家が並んでいて、川へ近づけるところはごく限られています。小道を見つけても Private,No entryと書かれたところがほとんどで、ビュア川に近づけません。ようやく渡し場亭の近くまで行くと 川べりに座れました、ここでアイスクリームを食べながら休憩です。オオバンが20羽以上もえさをもらいにやってきました。こんなにたくさんのオオバンが群れでいるのは見たことがありません。
学校の横を通り教会のところからフットパスを東へ進みました。少し行くとそこに川への道がありました。エンジンで動く大きなボートが次々にゆったり通って行きます。帆を張ったヨットも通っていきます。いいなあ、乗せてくれないかなと思ってみますが、手を振っても にこやかに振り返してもらうだけです。
向こう岸の川べりは草と木におおわれて自然のままです。こちら側もこの道のところだけが川べりに出られるところです。ずっと両岸がヨシ原でおおわれています。ここに座ってスケッチをしてのんびり夕方まで過ごしました。
さて、夕食に食べる物を買ってこなかったがどうしようかな。食堂などのお店はロクサムへ戻らないとないようです。